TPP参加後の雇用は大きく変わる!就職、転職の為の3つのポイント!
TPP参加後の雇用は大きく変わる!就職、転職の為の3つのポイントとは?
日本のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加が決まりました。
TPPに参加することによって、経済の動きが大きく変わります。日本の企業が世界に進出しやすくなる動きとともに世界の企業と対等の競争が求められる事となります。
参加国間では関税が撤廃、または大きく引き下げられ、市場は大きく広がり、ビジネスチャンスは飛躍的に増えていく事でしょう。
しかし裏を返せば国内市場を主要なマーケットとしている企業にとっては、ライバルが増え、今まで通りのやり方では通用しなくなってくるという事も忘れてはいけません。
さて、バブルの崩壊やリーマンショック等の後も雇用の形というのは変わりましたが、今回のTPPも同様に大きな経済の動きの後は雇用の形も大きく変わってきます。
これから転職や就職を考えている皆様は、今回ご紹介するポイントがTPPによって変わる、とても重要な変化になってきます。
今回はTPP参加後のビジネスの変化、必要となる人材、雇用の形についてお話ししていきます。
まずはTPP後のビジネスはどのように変化していくのかを知ろう!
最初に、TPPに参加する事で日本を含めた参加国のビジネスがどのように変化していくかを考えてみましょう。テレビでは、食料品の値段や安全性について大きく取り上げられていますが、変化として我々の生活に大きく影響していく事の一つでしかありません。
※TPPとは何か?関税って何?というのはこちらの記事で簡単に説明しています。ご興味があればどうぞ。
TPP後に大きく変化してしまい企業を困らせてしまうのは、実はマーケットの大きな変化なのです。
今までは関税によって守られていた市場、つまり大きくはコストの面から海外からの参入が難しかった市場は海外の安い製品、もしくはより技術的に優れた商品で、いままで顧客として考えていたグループが離れていってしまいます。
例えば、今まではそれぞれの国で\100で売られていた商品は海外で売るというだけで関税がかかり、その分コストがかかっていました。
【例:日本で売られているモノの値段】
日本の製品:\100
海外の製品:\120 (製品価格\100+関税\20)
この図式が今回のTPPにより両方とも同じ値段で消費者に提供する事ができるようになるのです。
簡単にまとめると、海外市場をメインに相手している企業には得になり、国内市場をメインに相手している企業にはリスクが増える事になります。
これを乗り越える為には、価格以外の付加価値を付けるしかありません。サービスであったり、より技術的に優れた製品であったり、ですね。
もしくは今までと同様のビジネスを海外に提供する為のチャンネルを作らねばなりません。海外企業との連携や海外マーケットに進出する為の人材ですね。しかし現状では、国内の中小企業にその力が足りていない事も事実です。
※ビジネスの変化について、こちらの記事でより具体的に取り上げています。ご興味があればどうぞ。
これからのビジネスは世界を相手に出来る人材が今まで以上に重宝されます。
これからの転職や就職を考えている方々は、国際競争力のある企業を選んだ方が良いということも覚えておいて下さい。
ではTPP後に必要な人材はどんな人材なのか?
ポイント1:TPPによって企業が求める人材を知る!
上でも簡単に述べましたが、このTPPをきっかけにビジネスは大きく変わっていきます。今まで売れていたモノが売れなくなったり、新たなビジネスチャンスを求めて市場を海外に展開していったりという動きが活発になる事が予想されます。
ですが実際に国内企業を見渡してみても、そんなビジネスの変化を予測し、準備している企業は少ないと言わざるをえません。
文化学から考えても、もともと日本人は変化に弱い民族文化を持っているといわれており、TPPという経済の動きはそもそも日本人にとっては不利な動きなのです。
そんな中、企業がそのあり方を変化させる為に重視するのが雇用です。特に即戦力を持っている中途採用が活発になってくるでしょう。
ここからが本題になりますが、これから企業が必要とする人材、それはズバリ・・・
タフで誠実な人間です!
そんなの当たり前でしょ!と思うかもしれません。しかし、この先の変化に対応するには今まで以上にこの“タフさ“と”誠実さ“がカギとなってくるのです。
ポイント2:”タフ”な人材とは!なぜ今更”タフさ”が重要なの?
“タフさ”が重要となってくる理由としてですが、この数年の新人にアンケートを取った結果、今の企業にいる若手は変化に弱い人材、新しいチャレンジを避ける人材が多く、新しい環境、新しい事業に投入できる人材が少ないということがわかってきています。TPPの変化に対応するには正反対の人材がそろってきてしまっているのが事実なんですね。
そんな中、即戦力になる力はなくても、どのような状況でも安定して自分を伸ばす事が出来、変化に貪欲に対応できるタフな人材の需要が高まります。今までもその要素はあったかもしれませんが、この先はこの“タフさ”がより一層重視されてきます。
ポイント3:”誠実”な人材とは!国際的に成功する為のカギとなる!
そして“誠実さ”ですが、これは当然今までも企業が重視していた事です。しかし上で述べてきたようにこれからは海外で新しい事業展開が確実に増えていきます。そんな中様々な国の文化が入り交じり、今までは想像もしなかった人間関係を構築しなければならなくなります。そのように文化が違う事で、コミュニケーションで重視されてくる要素は変わってきますが、どんな文化でも重視されている要素、それが“誠実さ”なのです。
それも小手先の誠実さではなく、本当に相手を思いやり、相手の立場に立って考えることが出来る人材。それがこの先必要とされる人材です。
これは確かに難しい要素で、本当の事だけ相手に伝えるのが誠実とも限りません。
正直さと誠実さは分けて考える必要があります。
あくまでバカ正直にすべてをさらけ出すのではなく、相手の立場に立つ、自分だったらどのように接して欲しいかを考えて動けるように普段から行動しましょう。
最後に
TPP参加後に企業が必要とする人材についてお話ししました。いかがでしたでしょうか?これから転職、就職を考えている方は企業の選び方にも少し気を付けてみましょう。今までの業績やシェア、ブランド力を当然大事なのですが、このTPPによる変化をチャンスに変えていける企業なのか今一度考えてみましょう。
そして当然雇われる側としてもTPPの変化に対応できる為に準備をしておく必要があります。
国際的に活躍できるように英語や今持っているスキルを磨く、というのももちろん大切ですが、それ以上に”誠実さとタフさ”を考えてみてください。
コミュニケーションスキルというのは色々ありますが、本当に必要な基礎は海外だろうが国内だろうが変わらないです。
“誠実さとタフさ”を言い換えると、折れない心と相手の立場に立って考える事ができる柔軟性です。
TPPによる経済の影響は、実際怖いものです。市場がガラッと変わってしまうのですから。
ですがそんな今だからこそこの大きな変化をチャンスに変えて乗りこなして行きましょう!
それでは~ノシ
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